「RAV4がフルモデルチェンジしたけれど、ハリアーはどうなるの?」 「今ハリアーを買うべきか、次期型を待つべきか悩んでいる」
最近、このような声が急速に増えています。
今回は、ハリアーのフルモデルチェンジに関する予想、次期ハリアーを待つべきなのか。徹底検証します。
ハリアーのフルモデルチェンジは、いつになるのか
ハリアーのモデルチェンジ時期を予想する上で、最も参考になるのがプラットフォームを共有する兄弟車「RAV4」の動向です。
過去のモデルサイクルを見るとハリアーは、RAV4がフルモデルチェンジを行った約1年後に、同じプラットフォームを使ってフルモデルチェンジを行ってきました。
RAV4(4代目、日本未発売):2013年1月
3代目ハリアー発売:2013年12月
RAV4(5代目)発売: 2019年4月
現行ハリアー(4代目)発売: 2020年6月
6代目RAV4発売:2025年12月
このことから、ハリアーのフルモデルチェンジは2026年後半~2027年前半になると予想することができます。
ハリアーとクラウンが統合される噂
クラウンにSUVがラインナップされた関係で、一部では、ハリアーがクラウンに統合されるのではないか。という噂が出ています。
北米市場では、ハリアーがクラウンに統合されている
この噂の元となっているのが、北米市場での動きです。
日本で販売されている現行ハリアー(80系)は、北米では「Venza(ヴェンザ)」という名称で販売されていました。
しかし、トヨタは北米市場においてVenzaの販売終了を決定し、その後継として「クラウンエステート(北米名:Crown Signia)」を投入しました。
この事実が、日本国内での「ハリアー廃止説」の根拠となっています。「海外で廃止されたのだから、日本でもクラウンに吸収されるのではないか?」という推測です。
日本国内ではクラウンエステートを後継車とするにはサイズが大きすぎますが、比較的サイズの近い車として、「クラウンスポーツ」が存在します。
クラウンスポーツは、確かに、ハリアーの上位互換と言える存在です。
日本では、ハリアーとクラウンの統合は、ないだろう
しかし、ハリアーとクラウンスポーツの間には、圧倒的な価格差があります。
現行ハリアー: 約371万円~
クラウンスポーツ: 約520万円〜
ハリアーには、比較的手頃な2.0Lガソリンエンジンを搭載したモデルがあるのに対し、クラウンスポーツはハイブリッドのみで、約150万円もの価格差があります。
ハイブリッド車同士で比較しても、100万円近い価格差があります。
クラウンは、ご存知の通り70年以上の歴史のある名実ともに「高級車」であるのに対し、ハリアーは「手が届く質感の高い車」として300〜400万円台のグレードが量販の中心です。
ハリアーは、都市型SUVとしては日産エクストレイル、ホンダCR-Vを大きく引き離す一強と言える状況です。
もしハリアーを廃止すれば、クラウンは高い、RAV4は都市型志向ではありませんから、これまで築いてきた都市型SUVというブランドを失ってしまいかねません。
このため、「日本ではブランド力と価格帯の住み分けが成立しているため存続する」という見方が、現時点では有力です。
冒頭でも紹介したように、ハリアーはRAV4の約1年後にフルモデルチェンジされることが多い車ですから、ハリアーの販売終了を本気で心配するのは、2~3年後で良いでしょう。
ハリアーは、過去にも販売終了の危機があった
実は、ハリアーは、過去にも販売終了の危機がありました。
かつてのハリアーは、「レクサスRX」の兄弟車でした。
当時、日本ではレクサスブランド拡大の最中で、セルシオ、アリスト、アルテッツァ、ソアラなど、海外ではレクサスブランドで販売されていた車が、トヨタブランドで販売されていました。それと同じ立ち位置であったわけです。
2009年にレクサスRXが日本に導入されるにあたって、ハリアーも販売終了の危機にあったのですが、根強い人気があったこと、価格が大幅にアップすることなどからハリアーの存続を望む声がとても大きく、2013年に車格を一つ落とす形でフルモデルチェンジを果たしました。
今回、クラウンに統合されるのではないか。という噂が出ているように、過去にはレクサスに統合されるのではないか。という噂が流れたこともあったのですが、生き残ったハリアー。
それだけ、ハリアーには根強い人気があるということです。
次期ハリアーはどうなる?新型RAV4から読み解くスペック予想
さて、ハリアーが順当にフルモデルチェンジされ「5代目」が登場するとしたら、どのようなクルマになるのでしょうか。
ベースとなる新型RAV4の進化点や、最新のトヨタの技術トレンドから、次期ハリアーの姿を具体的に予想してみましょう。
パワートレイン:新世代ハイブリッドシステムの採用
現行ハリアーのハイブリッドシステムも優秀ですが、次期型では新世代ハイブリッドシステムが採用されるでしょう。
エンジン・モーター出力の向上:により電気自動車に近い、トルクフルな加速感が実現するはずです。
燃費性能の改善: 現行型以上の低燃費を実現
フルモデルチェンジされたRAV4は、先代モデルよりも1割ほど燃費が向上しました。
次期ハリアーの燃費も、同程度向上するでしょう。
ハリアー(ハイブリッド車)の燃費は現時点でも優秀で、エクストレイルやCR-Vを上回っています。
プラットフォーム:TNGA-Kの熟成と剛性アップ
プラットフォームは引き続き「GA-Kプラットフォーム」を採用すると思われますが、ボディ剛性の強化、防音材・吸音材の最適配置などにより、走り、静粛性が向上するでしょう。
ハリアーの目指すべき方向性は、「都市部を快適に走ることができる性能」です。
コクピット・内装:全面デジタル化
内装の進化は最もわかりやすい変化点となるはずです。
12.3インチフル液晶メーター: 全グレード(または上位グレード)で標準化
12.9インチディスプレイオーディオ: 現行のものよりも縦に長くなり、表示領域の拡大
シフト周りの変化: エレクトロシフトマチック(小型の電制シフト)の採用により、センターコンソール周りがスッキリとし、収納スペースが増える可能性
④先進安全機能:トヨタセーフティセンスの最新化
プリクラッシュセーフティ:先行車の減速をより早く検知、交差点進入時の車の景からの飛び出し車両も検知
ドライバー異常時対応システム:路肩寄せ機能を追加
パノラミックビューモニター:3Dビュー付き
次期ハリアーのデザイン:「クーペSUV」スタイル継続か
ハリアーのアイデンティティである「流麗なクーペフォルム」は継承されるでしょう。
クラウンやプリウス、新型RAV4に採用されている「ハンマーヘッド」デザインが次期ハリアーにも採用されるかは、意見が別れています。
ハリアーまでハンマーヘッドにしてしまうと、RAV4やクラウンスポーツとの差別化が難しくなると懸念する声もあります。
ハリアーのフルモデルチェンジを待つべきか、現行型を買うべきか
ここまで次期ハリアーの可能性について検証してきましたが、最終的な決断「今買うか、待つか」について、3つの視点からアドバイスをまとめます。
フルモデルチェンジを待つべき人
最新の運転支援機能が欲しい人: 運転支援機能は日々進化しています。これらを重視するなら、待つ価値があります。
リセールバリューを最大化したい人: フルモデルチェンジ直後の新型車は、数年後のリセールバリューが非常に高くなる傾向があります。
納期が長くても待てる人:そもそも、まだハリアーのフルモデルチェンジは発表されていませんし、新型の発売直後は納期が長くなることが予想されます。今の車にもうしばらく乗って、気長に待てる人が条件となります。
現行型を買うべき人
価格上昇を避けたい人: 近年の新車価格は、原材料費高騰によりモデルチェンジのたびに30〜50万円ほど値上がりしています。次期ハリアーも大幅な価格アップが予想されるため、コストパフォーマンス重視なら現行型が正解です。
熟成された品質を好む人: モデル末期の車両は、細かな不具合が潰され、製造品質が最も安定しています。
今のハリアーのデザインが好きな人: もし次期型がハンマーヘッドデザインになった場合、現行のシャープな鷹のようなデザインを懐かしむ声が出るかもしれません。デザインの好みで現行を選ぶのも賢い選択です。