「カローラ」というブランドのイメージを根底から覆し、若々しくスポーティなハッチバックとして人気の『カローラスポーツ』
モデルライフも後半に差し掛かり、市場では次期型への期待が高まっています。
果たして新型カローラスポーツはどのような進化を遂げるのか? 現在のトヨタの技術トレンド、そしてライバルであるマツダ3やスバル・インプレッサとの比較を交えながら、その全貌を大胆に予想します。
フルモデルチェンジはいつ? 過去の履歴から予想
まず最も気になるのが「モデルチェンジ時期」です。これを予想するために、歴代カローラシリーズおよび近年のトヨタ車のモデルサイクルを振り返ってみましょう。
一般的に、カローラシリーズのモデルサイクルは6年から7年程度です。
現行型カローラスポーツが発売されたのは2018年6月。単純計算で7年後とすれば、2025年後半から2026年がターゲットとなります。
もうフルモデルチェンジされてもおかしくない頃ですが、最近はのモデルサイクルが長期化する傾向にありますから、2026年後半から2027年になる可能性が高いでしょう。
デザイン予想:トレンドの「ハンマーヘッド」採用か
エクステリアデザインに関しては、ある程度の方向性が見えています。
それは、新型プリウスや新型クラウン、アクアやRAV4などで採用されている、トヨタの新しいフロントフェイスアイコン「ハンマーヘッド」デザインです。
トヨタのグローバル展開車には、おおむね、このハンマーヘッドが採用されているので、次期カローラスポーツにもハンマーヘッドが採用されることになるでしょう。
現行カローラスポーツも「キーンルック」と呼ばれる鋭いデザインを採用していますが、次期型ではさらにその鋭さを増し、コの字型のヘッドライトユニットと、サメの頭部を模したノーズ形状が組み合わされることが確実視されています。一目で「最新のトヨタ車」とわかる先進性が付与されます。
リアデザインに関しては、現行のボリューム感あるフェンダーラインを踏襲しつつ、メカニカルな「ガンダムチック」とも言えるスポーティさを前面に押し出し、差別化を図ってくると思われます。
すでに完成度の高いパワートレイン
通常、フルモデルチェンジの目玉として新型エンジンや新システムが投入されるものですが、カローラスポーツには、すでに最新のパワートレインが搭載されています。
したがって、次期型でもこの1.8L 直4エンジン+第5世代THS IIが引き続き搭載されることになるでしょう。
もちろん、制御の最適化により、さらなる燃費向上や、モーター出力向上によるドライビングフィールの改善は図られるでしょう。
ライバルとの比較
ここでライバルと比較してみましょう。
カローラスポーツのライバル車は、マツダ3と、インプレッサです。
マツダ3: 「e-SKYACTIV G」などのマイルドハイブリッドや、独自のディーゼルエンジンをラインナップしていますが、ストロングハイブリッドの燃費性能と静粛性においては、トヨタの第5世代ハイブリッドに一日の長があります。
スバル・インプレッサ: 「e-BOXER」を採用していますが、これもマイルドハイブリッドの域を出ておらず、燃費性能ではカローラスポーツが圧倒的優位に立ちます。今後ストロングハイブリッドの採用が期待されていますが、燃費よりも走り重視のシステムであるため、やはり燃費はカローラスポーツが優位です。
カローラスポーツは、すでに、Cセグメントハッチバックの中で最も低燃費な車というポジションを築いています。
ボディサイズ:拡大を避け「日本の道」を守れるか
ボディサイズについての予想は「キープコンセプト」です。 現行モデルのサイズは、全長4,375mm × 全幅1,790mm × 全高1,460mm。
これは、グローバルモデルでありながら、日本の狭い道路事情や駐車場事情でも扱いやすいギリギリのサイズ感と言えます。
ライバルとのサイズ比較
MAZDA3 ファストバック: 全長4,460mm。カローラスポーツより約85mm長く、伸びやかなプロポーションを持っていますが、その分取り回しには気を使います。
スバル・インプレッサ: 全長4,475mm。こちらもカローラスポーツより大きく、居住性は高いものの、軽快感ではカローラスポーツに分があります。
若干のサイズアップはあるかもしれませんが、全長は4,400mm程度、全幅は1,800mm以下というサイズ感に収まると考えられます。
安全装備:パノラミックビューモニターの採用が待たれる
Toyota Safety Senseをはじめとした安全装備は、当然進化するでしょう。
待ち望まれているのが、「パノラミックビューモニター」の搭載です。
ヤリスやアクアにも搭載されているパノラミックビューモニターですが、カローラスポーツには搭載されていません。
モデルチェンジでは、さすがに搭載してくるでしょう。
その他、トヨタセーフティセンスに関しては車格に関わらず最新の機能を搭載する傾向にありますから、新型RAV4に採用された作動領域の拡大や、ドライバー異常時対応システムに路肩寄せ機能の追加などもされるはずです。
「ビッグマイナーチェンジ」という可能性
カローラスポーツは、パワートレインが既に最新であること、TNGA(GA-C)プラットフォームの完成度が高く、刷新の必要性が薄いことなどから、ビッグマイナーチェンジという形を取る可能性も捨てきれません。
北米カムリの事例: 北米で発表された新型カムリは、実質的にはプラットフォームやドアパネルなどの骨格を先代からキャリーオーバーし、前後デザインと内装を大幅に変えた「ビッグマイナーチェンジに近いフルモデルチェンジ」という手法を取りました。
カローラスポーツも同様に、骨格や基本コンポーネントは現行型を流用し、エクステリア(ハンマーヘッド化)とインテリア(大型液晶メーターやインフォテインメント)を最新のデザインに刷新することで、「新型」としてデビューする可能性があります。
価格予想:値上げは避けられないだろう
最後に価格についてです。原材料費の高騰、円安、安全装備の充実などを考慮すると、値上げは避けられません。
現行カローラスポーツは約248万円〜ですが、200万円台後半からのスタートとなるでしょう。
ライバルとの価格比較
マツダ3: マイルドハイブリッド搭載車は約260万円〜、ディーゼルは約288万円〜
インプレッサ:約274万円〜
少し値上げされたとしても、価格帯としてはマツダ3やインプレッサよりも高くなるわけではありません。
フルモデルチェンジを、待つべきか
待つべき人
・ハンマーヘッドデザインが好きな人
次期カローラスポーツには、ハンマーヘッドデザインが採用される可能性が高いですから、ハンマーヘッドデザインが好きな人は、待つべきです。
・最新の機能が欲しい人
現行カローラスポーツには、パノラミックビューモニターが採用されていないなど、機能的な面では最新とは言えません。最新の機能が欲しい人も、待つべきです。
現行型を買うべき人
・納期が早い方が良い人
トヨタ車の納期は軒並み長く、受注停止となっている車種もあるなかで、現行カローラスポーツは、比較的納期が短い車種のひとつです。納期が早い方が良いという人は、現行型をおすすめします。
・現行型のデザインが好きな人
次期型はデザインの印象が大幅に変わるでしょうから、現行のデザインがカッコいい!と思う人は現行型を買うのが良いでしょう。
現行カローラスポーツも、一昔前のカローラのイメージとは良い意味でかけ離れており、とても完成度の高い車です。